これは経営者の方々に対しても、あるいは1人のビジネスパーソンに向けてでも当てはまる話。
よく「希少性を作るには、3つの分野の掛け算がいい」という。
それはその通りで、1つの分野では「100分の1」の希少性でも、3つ掛け合わせると「100万分の1になる」というものだ。それは極めて正しい。
この「100万分の1」の作り方については、ホリエモンの「多動力」を筆頭にあらゆるビジネス書が出ているから割愛するとする。
ここでは、そこから後の話。
一度突き抜けると、その後さらにその領域で売上拡大を目指すよりも、他の分野の勉強をした方が、中期的にはドカンと爆発する。
結局、突き抜けた後というのは、他の分野で突き抜けた人たちと話をする機会に恵まれるわけだが、そこで必要になってくるのがいわゆる「教養」というものだ。
「教養」とは、異分野のプロの人たちと、最低限の話ができる力のことである。
一流のスポーツ選手は、一流の経営者や一流のアーティストと対談することができる。そのイメージである。
これは何もイチローや大谷翔平、孫正義社長ほど突き抜けなくとも、応用できると思う。
応用できるということは、僕にとっても、あなたにとっても、今日からの行動変容につなげることができるということ。
自分の「マーケット起点」での強みを掛け合わせ、まずは1点で突き抜ける。ちゃんと市場に評価される強みを作る。
その後は、突き抜けた分野を深めていくことはもちろんのこと、必ず日々の中で時間を取って「広げる」ことをする。
数年単位で勉強をしていけば、必ず点と点が面になり、突き抜けた「面」ができる。突き抜けた点は一過性の可能性もあるが、そこから突き抜けた面になれば、どんどんと広がっていく。
勉強というのは必ずしも座学でなくとも良い。具体的には例えば、
・日々の習慣改善の学び(食事/運動/睡眠)
・本を読む情報習慣をつける
・小説や映画、音楽やアートの造詣を深める
・科学と歴史のリテラシーを身につける
・いろんな場所に行ってみる。都内であれば身銭を切って(無理のない範囲で良いので)ご飯屋さんを回る
・情報発信の習慣をつける。インプットだけではなく、アウトプットから考える
などが挙げられる。ちなみに、どれも現在進行形で僕自身が取り組んでいることだ。
これが経営者であれば、例えば日々の晩ご飯は、極力、偉業界や歳下の人たちと食事を囲むなどしても良いと思う。
ある程度の型を持った経営者は、どうしても同業界や身内のような人たちと飲みに行ってしまうが、そこは意図的にでも、なんならお金を払ってでも、今までとは違う人たちと話す機会を持った方が良い。
1ヶ月に1冊は、人に勧められた本を買うのも良い。
1年に1冊は、今までの自分なら絶対に買わなかった本を買って、年末年始に読んでみるのでも良い。
日々、勉強しよう。
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