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久しぶりに事業トップに圧倒させられた話

3年以上お付き合いをしている、100億円企業がある。

ある業界の革命児で、オーナー社長は一代で100億円を超える企業を作り上げた。

その会社が、本格的に上場を目指すフェーズに入った。

そして僕らがその上場戦略を描くコンサルティングを行うこととなった。お声がけいただいた方々へは本当に感謝。

(実はフラクタルは上場支援の実績も、上場会社へのバイアウト支援の実績もある。いま並行して上場を見据えた経営支援をさせていただいている企業も複数社ある)

圧倒的な事業の解像度に圧倒された

先日、初めてお会いする1つの事業責任者の方々とMTGを行った。

上場を見据え本格的に事業のポートフォリオを組み替えるべく、経営企画やボードメンバーだけではなく、複数ある事業の現場のトップも交えて、これからの大きな絵を描いていく。

僕らはその会の設計から運営、当日のファシリテーションをさせていただいたわけだが、その事業トップの方に圧倒的に脱帽させられた。

事業のトップなので、もう何年にもわたって、その事業のことを考えて考えて、考え尽くしている。

そのことはわかっていたわけだが、事業説明を聞く30分という限られた時間で、僕らが企画側から見えていたものとは全く異なる解像度レベルで、事業の話をされた。久しぶりに圧倒された。

ある程度想定はしていたが、その想定ラインの「広さ10倍」「深さ10倍」で、100倍の解像度があった。桁が2つ違う。本津に脱帽だった。

そんな事業体が複数あり、会の設計をした僕らの想定はガラリと変わり、事業をベースにした議論を活発に行うことができた。というかほぼ話を聞いてまとめていただけ。笑

苦し紛れに「では、経営観点だと、こういうことですかね」というので精一杯だったが、本当に学びになるいい時間だった。休日に幹部を集めた1日合宿だったが、濃密すぎて脳みそが痺れた。

僕らが何を評価されているのか

朝から晩までホテルの会議室を借りて缶詰で打ち合わせをし、そのあと参加者全員で地中海料理を食べに。会のオーナーである企画部にご馳走になりました。

僕は上の事業トップの人とは初めましてだったが、会が終わって移動中から、料理の2時間くらい、質問攻めにあいまくった。

クライアント先の事業や会社がどう見えているのか。何が課題だと思うのか。他社はどうか?などなど。

そこから話が派生して、今のフラクタルの事業のこと、僕自身のこと、ひいては僕が幼少期に育った環境や考えていたことまで、根掘り葉掘り楽しそうに聞かれた。笑

濃密な時間を過ごしたからなのか、初めはきっと彼らも僕らのことを半信半疑だったと思うが、地中海料理のコースを開始して1時間後くらいまでには、大きな信頼関係ができていて、僕のことを「彼が一番、変わっていると思う!」と嬉しそうに話しまくっていた。

僕が変わっているかどうかはさておき、一緒にスクラムを組んで進んでいくというのはこういうことなのだと、久しぶりに一段深いレベルで実感できたとても良い機会だったと思う。

きっと、僕らが評価されていることは、こういうことなのだと思う。

もちろんその業界や事業のことは、クライアントが何倍も詳しい。その人は僕の100倍は詳しかったと思う。

その中で一緒に知恵を出し、脳作業に汗をかくところこそ、僕らの価値なのだと改めて実感できた。

ちなみその会議には僕と、フラクタルの取締役の2名で参加したのだけど、会食の途中に「会議のファシリは、神里さんではなく〇〇さん(その取締役の人)のほうがいいんじゃない?笑」と嬉しそうに言われた。それがまた一つ、嬉しい話。

僕はファシリも講演も3桁以上やってきたけど、うまいと言われたことは一度もない。笑

でも、僕が会を仕切らせてもらう機会は、永遠に途絶えない。不思議な話だ。

いつも、応援してもらっています。ありがとう。

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神里優斗

最後の泥沼までお付き合いいたします。事業開発コンサルティングを行うフラクタル株式会社の代表取締役| 時代を越える原理原則と向き合うメディア「縮尺」編集長|

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