時代に流されない「原理原則」を経営者に突きつけるメディア『縮尺』。理念経営のための確かな「物差し」を、フラクタル社メンバーが思考の現場からお届けします。
プラダを着た悪魔2

僕の好きな映画トップ3のうちの1つに入るのが、
アン・ハサウェイとロバート・デニーロが主演の「マイ・インターン」という映画。
アン・ハサウェイが創業社長で、急拡大したアパレルベンチャー企業。
その企業にシニアインターン枠として、ロバート・デニーロが応募してきて、
周りの社員と信頼関係を築いて、社長の人生に寄り添う物語。
創業社長は(特に女性であればなおさら)仕事と家庭のバランス、
創業して拡大した会社をどうするのか
(マイ・インターンではプロ経営者を雇うという話が出てくる)、
などなど色々考えさせられることも多い。
アン・ハサウェイの魅力が詰まった映画で何度も繰り返しみているものだけれど、
アン・ハサウェイを一躍有名にしたのが20年前(!)の
2006年に公開された「プラダを着た悪魔」だろう。
物語や展開は他の紹介ブログに譲るとして、
芋っぽい女性が華やかなファッション雑誌業界に飛び込んで、
成功の階段を駆け上っていく姿は、心惹かれるものがある。
「マイ・インターン」に次いで
好きなアン・ハサウェイ出演の映画なのだが、あれから20年。
2026年のGWにようやく「プラダを着た悪魔2」が公開された。
2を映画館で観てきたのだが、ものすごく面白かった。
いまから2を観にいく人はぜひ、1の物語をもう一度思い出してから
観に行って欲しいのだけれど、とにかく伏線回収がすごい。
雑誌「ランウェイ」で同僚でありライバルだったエミリーとの関係性。
20年前にアンディー(アン・ハサウェイ)が目指していた
ジャーナリズムの世界で結局活躍していた話も、
メガネのおしゃれなおじさん(ナイジェル)が
アンディーのことを高く評価していたこと。
そして1の冒頭に出てくる
ファッションの違いがわからなかった時代の服装もーー。
2020年代。
ジャーナリズムのあり方もSNSで多様化し、大きく変化を遂げている。
その中で雑誌業というもの自体が時代の変化について行きづらくなっていて、
会社や事業を縮小する話や、経営的に売却をする話などもあって、
経営観点でも面白いストーリーだったと思う。
そういえば僕の大学時代からの友人の女性で、
ジャーナリズムの世界に居続ける聡明な女性と、
アパレル業界とメディアの在り方を論じたこともあったなと思い出した。
(彼女は今、結婚して母となり、
また新たな職場でメディアのあり方に向き合っている)
売れ続ける映画や物語というのは、
その時代時代の象徴を上手く切り取って表現しているわけで、
今回の作品も今後10年、20年と定期的に観続けたい素晴らしい映画だと感じた。
余談だが作品名に「プラダ」とあるが、
作中の象徴的なブランドはプラダではなく「シャネル」。
僕自身も20代の頃、
ハイブランドの違いなんて
1ミリもわからなかったし、興味もなかった。
30代に入って、ようやく(特に女性の)ハイブランドとしての歴史の中で、
エルメスとシャネルの立ち位置やブランドの価値のようなものが、
少しだけわかったような気がする。少しだけ。
シャネルも100年以上続く素晴らしいブランドだし、
エルメスやシャネルをおしゃれに身に纏う女性には敬意を表したい。
僕自身はエルメスも持っていないけれど、
エルメスが皮を卸しているキングオブシューズ「ジョン・ロブ」の革靴は
30代に入ってようやく手に入れたわけだし、
やっぱり本物は違うと言葉では説明できない理由がそこにはあると思う。
女性の成功と人生、ファストファッションが流行り、
企業の変化と多様化のスピードが以上に速いそんな今の時代だからこそ、
ぜひ何度でも観て欲しい映画でした。
コメント