「うまく行ったのは人脈があったからだ。成功に不可欠なのは人脈だ」と言う人がいます。
本当でしょうか。
結論から言うと、人に引っ張り上げられて成功した人に会ったのは「人脈」ではなく「人望」です。
そしてうまく行くためには、必ず人生のどこかのタイミングで「誰かに引っ張り上げてもらう」ことが不可欠で、その際に大切になってくるのが「人望」です。
人に紹介されるときに「この人は優秀だよ」と紹介されるのはまだまだです。
「この人は信頼できるよ」となれば本物です。
僕は「優秀だよ」と人に紹介されるよりも、「信頼できる人だよ」と紹介されたいのです。
フラクタルは「優秀な会社」ではなく、「信頼してお付き合いができる会社」と思われたいのです。
年がら年中、異業種交流会なるものに参加して、いろんな人の名刺を集めまくっている「名刺コレクター」が一定数いますが、彼らが仕事ができるようになることはないですし、稼げるようになることもありません。
出会った人たち全員を「営業先」とか「人脈」と捉えている下心がある人に、何かを相談したいとは思わないからです。
他人事であれば当たり前と思うのに、自分事となった瞬間に盲目的になるのは不思議な話です。
人脈はあくまでも結果論
「人望」という人間対人間の信頼関係のベースがあって、その結果「人脈」が生まれます。先に人脈ありきではないのです。
起業や独立のように、自分自身の名前で何かを成し遂げようと思ったときに問われるのは、今までの生き様です。
人は、それまで出会った人たちの集大成で今があります。
今まで出会った人たちというのは、リアルな人に限らず、本やネットを通したものも含みます。
自分自身の名前で勝負しようと思ったときには、それまで自分が人に対して向き合ってきたことが全て出ます。
自分は今まで、どういう人を大切にしてきたのか。
自分は今まで、どういう人を無下に扱ってきたのか。
全てを完璧に行ってきた聖人のような人は、ほとんどいません。
もちろん僕も、今まで人に対して失礼なことや、不義理なことをしてきました。今でも思い出すと居た堪れなくなることもあります。
だからこそ、それに気づいた瞬間から、出会う人、出会った人たちに対しては、ちゃんと向き合いたいと思う。
特に自分が大切にしたいと思える人たち、一緒に何かをしようと思える人たちに対しては、共に咲きたいなと思うのです。
本当に困ったときに助けてくれたり、自分のことを無条件に応援してくれる人がいるというのは、本当に幸せなことです。
そういう人脈を作るということは、人望を積み上げるということです。
人望を積み上げるということは、まず目の前の人を大切にするということです。
目の前のたった一人に本気で向き合うことから始まるのです。
フラクタルは愛のない仕事はしません。
関わった人たちに本気で、向き合うことを忘れないプロフェッショナル集団でありたいと思うのです。
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