時代を越える原理原則と向き合う

時代に流されない「原理原則」を経営者に突きつけるメディア『縮尺』。理念経営のための確かな「物差し」を、フラクタル社メンバーが思考の現場からお届けします。

起業の心得

一人では稼働の飽和が見えている人へ。チーム作りの考え方

4期目を迎えるフラクタルのキックオフ(初の箱根合宿!)で話したこと。

「改めてフラクタルが3年間で考えてきたこと」として、
3年分の思考を時系列に沿って書いてみます。

3つ目は「チーム作りの考え方」について。

※2つ目の「ポートフォリオ戦略」についてはこちら

初期こそ「優秀さ」よりも「一緒にやっていきたい」と思える人かどうか

事業を立ち上げる、会社を起業して仲間に入ってもらう。

自分自身で実績を作れるようになって、稼げるようになって、
必ずどこかで「仲間を集める」ということを考えるようになる。
特に受託業、コンサルティング業をやろうとすると、1人だと限界がやってくる。

そこで「1人フリーランスでやっていけばいいや」と考える人もいる。
現実問題「自分1人でしかできない」という解に辿り着く人も多いと思う。

それでもやっぱり「仲間と一緒にやりたい」と思う人も多いと思うから、
フラクタルが考える「仲間集め」「チーム作り」について書いてみる。

特に初期は、うまくいかないことが多い。
圧倒的に多い。

そんな初期だからこそ「優秀さ」よりも
「一緒にやっていきたいと思える人か」「信頼できるか」が何よりも大事。
信頼関係があれば乗り越えていけることも多いと思う。

だからこそフラクタルのこの3年間で関わっていただいた人たちは全員リファラルが入り口。
初期メンバーは当然僕の大学時代からの知り合いだし、
そこから派生して10名を超えてもなお、全員「知り合い」か「知り合いの紹介」を辿ってこそ。

チーム作りを考える人は、
中高や大学時代、社会人初期の頃に出会った人を
全員思い返してみるところから始めると良いと思う。

「誰も誘いたいと思える人がいない」というのは、
今までの生き様の結果だからそれはかなりやばい。

やってはいけないのは、
1人目のメンバーからいきなりクラウドワークスや複業クラウドで募集をすること。

今まで出会った人たちが信頼されないのに、
新しく入った人たちからどう信頼されて仕事をやっていくのか。

より優秀な人が入ってくるスパイラルへ

優秀さよりも人間関係と言うのは、
「優秀か否か」という軸で選別をしないということ。

結果論だがフラクタルの初期メンバーは、
かなり優秀な人たちが集まったと思う。
(優秀さを軸に選んでいないにも関わらず)

みな大企業やそれなりの企業にいる人たちであり、
一緒にプロジェクトをやっても比較的スムーズに
キャッチアップしてくれる人たちが多かったように思う。ありがたい限り。

そういう人たちがフラクタルを見て
「一緒にやっていきたい」と思える会社であることが嬉しく思うし、
これからもそうでありたいと思う。

そうこうしていると、ひとり、またひとりと、
関わる人たちが増えてチームっぽくなっていく。

実績ができて、一緒にやる人が増えて、
その人たちとまた一緒に新たな実績を作って、と。
そう。良いスパイラルができてくる。

良いスパイラルができてくると、
少しずつだが優秀な人たちが入ってくるようになる。
論理的には後から入ってくる人たちこそ「今までの実績」を見て、
より優秀な人たちが関わっていただけるようになる。

その時にこそ忘れてはいけないことは、
初期の名もなき実績がない時代に関わってくれた人たち
(勿論クライアントも)を大切にするということ。

優秀さを軸にしていない初期のメンバーだからこそ、
後から参加してくれた優秀な人がいることとは別軸として、
一緒に事業をやっていくことを楽しみたいと思っている。

そうでないと「後から関わってくれる人が増えるほど、
以前のメンバーが抜けていってしまう」という状態になってしまう。

一定度組織の入れ替えは必要だとは思うけれど、
愛がない組織は嫌だなと思う。

「案件を振っている」ではなく「依頼させていただき」「支援してもらっている」

一緒に仕事をして、会社を大きくしていく。
その経験は何事にも変え難い嬉しさがある。

特に自分で立ち上げた会社が、関わってくれる人が少しずつ増えて、
自分たちの会社・チームという感覚になっていく。本当にありがたい。

フラクタルは当然、業務委託でのチーム作りがメインだから、
フラクタルとメンバーの関係性は
「発注者はフラクタル」「受注者はメンバー」という構図であるし、
これから会社を作って大きくしていこうとしている人も同じような構図になると思う。

その時にとてもとても注意しないといけないのは
「案件を振っている」という感覚にならないということ。

これは当然どうしても
「発注者側が主導権を握らざるを得ない構図」になるからで、
当然メンバーも気を遣ってくれるわけで。

僕自身も次回の念を込めていうと
「依頼させていただき」「支援してもらっている」という感覚を常に持ち続けていないと、
おかしなことになるし何か勘違いをしてしまう。それが一番怖い。

いまずっとお付き合いのあるクライアントは、
幸いにして皆、フラクタルに敬意を表してくれているし、
根底にはリスペクトと愛があるからこそのお付き合いだと思っている。

フラクタルとメンバーの関係においても同様で、
愛とリスペクトをベースにしたお付き合いをしていきたいと思っている。

当然、意見のぶつかりや方向性の違いというのは出てくるのだけど、
一緒に乗り越えていく方法を模索できる関係性でありたいと思う。

ちゃんと長い目で考えることが安心感につながる

案件を依頼させていただき、
支援いただいているという感覚でいると、自ずと時間軸は長くなる。

「案件の切れ目が縁の切れ目」で
メンバーがぐるぐる入れ替わっていく組織をたくさん見てきたからこそ、
経営者なのであれば「案件以外の関わり方」を作っていく必要があるのではないだろうかと僕は思う。

当然ビジネスの関係なので
「クライアントに対して」はこだわるべきだとは思う一方で、
仮にパフォーマンスが微妙でも
「3ヶ月で微妙だったら終了ね」みたいなビジネスドライなやり取りは、
特に初期メンバーに対してはやるべきではない。

まだまだクライアントワークに慣れないメンバーがいても、
年単位で考えて一緒に仕事をし、少しずつ一緒につみあがていきたいし、
そういう長い時間軸の前提がないと安心してパフォームしてもらえなくなってしまう。

それはいわば、発注側の目線では「育成込みの発注」ということになるのだけど、
それでも数年かけて一緒にやっていきたいと思える人たちを特に初期メンバーでは集めた方が良い。

会社の見られ方が変わってくるフェーズへ

そうやって皆で丁寧に積み上げていき実績が増えていくと、
自分と会社の見られ方が変わってくる。

フラクタルの場合は最初は当然「副業起業」のように見られていたわけだけど、
そこから少しずつ実績が増えていくと、
僕自身も「経営者」として見られるようになる。

そして会社として信用が積み重なっていくことで、
一緒にやっているメンバーの「個人としての見られ方」も変わってくる。

これは僕と一緒に仕事をしたことがある人は痛感するはず。
「あ、見られ方が、全然違うな」と。

ようは会社として”構造的に”立場が確立されていく
そのスパイラルに入るとより営業や提案がしやすくなり、
結果として一緒にやっているみんなでいい思いができる。

「仕事の最大の報酬は次の仕事」という言葉があるように、
次の仕事へとどんどんとつながっていく感覚を皆で味わえるのは最高だと僕は思う。

ここで当然注意しないといけないのは、
一緒にやっているメンバーにとって
「フラクタルとしての見られ方」と「そのメンバー個人としての市場からの評価」は
また少し乖離があるということ。

同じ構図が繰り返すようだけど、
メンバーが自分自身で、個人で案件を取るとか会社を作るとか
何かしら次のフェーズへ移行しようとした時には、
その市場価値の乖離を正しく伝えることもまた、
一緒にやっているからこその役割であり愛だと僕は思う。

関わるメンバーそれぞれのメリットは何か?魅力的な座席を用意する

お金、実績、仲間、経験、情報、コミュニティ、等々。

関わってくれる仲間は業務委託の関係だからこそ、
当然色々な目的がある。

個々人に合わせたメリットを最大限用意したいと思うし、
魅力的な座席を周りに1つずつ用意するというイメージだ。

「魅力的な座席を用意する」というのは
僕なりにはかなりしっくりくる表現。

「魅力的な座席がある。ただし、その座席数は無限ではない」という構造が、
自然と適切な競争構造につながり、自立した集団にしていくと思う。

付き合いが長くなっていくと当然「惰性感」が出てくるし、
本来人間というのはそういうものだと思う。

それがダメなのではなくて、
”何かしらで頑張りたいと思える、頑張ったらその対価として何らかのメリットがある”という
状態を作りながらも一緒にやっていきたいと思える関係性もある。

そんな色々な立場と感情をインクルードできるような器の会社でありたいと思うし、
僕自身もそんな経営者でありたいと思う。

まだまだ道半ばですが、
僕の30代のテーマは「人間的な器をもう一段階大きくする」です。

皆さんの事業作り、チーム作りに置き換えてみてください。

  • 記事を書いたライター
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神里優斗

最後の泥沼までお付き合いいたします。事業開発コンサルティングを行うフラクタル株式会社の代表取締役| 時代を越える原理原則と向き合うメディア「縮尺」編集長|

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