時代を越える原理原則と向き合う

時代に流されない「原理原則」を経営者に突きつけるメディア『縮尺』。理念経営のための確かな「物差し」を、フラクタル社メンバーが思考の現場からお届けします。

日々徒然

スキルを身につけるために勉強をしていると人生が終わってしまう

このブログを読んでくださっている方々の中には、
これから事業を成したい起業家の人たちや、
個人事業として複業(「サブ」の”副業”ではなく「パラレル」の方の”複業”)
を行なっていきたいフリーランスの方々もいらっしゃると思います。

僕自身が大手企業でサラリーマンをしながら、
ご縁の中で個人事業的に活動をし、
東京に戻ってくるタイミングで仲間とフラクタルを設立。

サラリーマンと並行しながら、
自身で会社を立ち上げパラレルに仕事を行なっていく。

自身の会社は、社員を抱えて..というよりは、
業務委託のプロジェクトベースで推進。

という、今風に言うと「今時の経営」(クラウド経営?)的な側面もあり、
そのクラウド経営では数百万円の利益を出してこの9月末で1期目を終える見込みです。

数百万円の利益というのは会社経営的にいうと大したことのないようにも思えますが、
メンバー全員が会社員をしながらプロジェクトベースで関わっていく
という前提でスタートしたクラウド経営においては、
まずまずの出だしだったのではないかと(手前味噌ですが)個人的には思っています。

その中で、冒頭に書いたような人たちに向けて、
またこれから一緒に何かをしようと言ってくれている人たちに向けて、
僕自身の考え方を書きます。

何か少しでもヒントになれば。

複業を行いたい人は世の中にたくさんいる

僕が勤める大企業にも、世の中的にも
「副業・兼業 / フリーランス」というような言葉が溢れているように、
複業を行いたい人はたくさんいます。

あなたの身の回りにもいらっしゃるかもしれないですし、
あなた自身がそうかもしれない。

一方で、自身が思うような複業の形を取れている人は
意外と少ないのではないでしょうか?

あなたの周りやあなた自身に置き換えてみると、
実際に「十分な複業」を行えているかと言われれば、難しいのではないでしょうか。

では、なぜ複業をしたいと思っていながらも、
思うように行うことができないのか。

それは「お客さんを獲得できないから」という明確な理由につきます。

フリーランス業というのは基本的に受託業ですから、
誰かしらのお仕事のお手伝いを代わりに行うことで、
その対価を得るというものです。

誰かの代わりに作業をする、誰かができないことを代わりに行う、
誰からが面倒臭い作業を代行する、というふうに。

であれば複業やフリーランスで仕事を行うに際して一番重要なのは
「お客さんを作る(獲得する)」能力です。

営業力にニアリーイコールです。
必ずしも営業力と一致はしませんが、9割以上は営業力に比例すると思います。

(ちなみに残りの1割は「営業力」ではなく
 「マーケティング力」で差がつきますが、
 正直ここまで踏み込めている人は多くはない)

ではなぜ、お客さんを作る(獲得する)ことができないのか?
ということまで一歩踏み込んでアプローチできている人がそう多くないことが、
複業やフリーランス業で多くの人が苦労する理由だと僕は思います。

どうやって顧客を獲得するのか?

これは最もよく聞かれる質問の1つです。
フラクタルの場合、あるいは僕自身が個人事業的に活動していたときに、
どうやってお客さんを獲得したのか?

回答と少しズレますが、実は世の中の中小企業や経営者というのは、
人材難で頭を抱えている人で溢れています。

人材に関して全く困っていないという企業や経営者というのはほとんどいなく、
大企業の一部や放っておいても応募者が集まる特殊な企業を除くと、
99%の企業が「優秀な人材が採れない」
「採ってもやめてしまう、定着しない」という課題に頭を抱えています。

特に世の中の97%は、従業員100名以下の中小企業なわけで、
中小企業のほぼ100%は人材難で困っているわけなので、
仕事は世の中に溢れているはずなのです。

複業を行いたい人、フリーランス志望者はたくさんいる。
人材難に喘ぐ中小企業もたくさんある。

でも実際は個人側は「お客さんが作れない」と困っていて、
企業側は「優秀な人が採れない」と困っている。

この構造矛盾はなぜ起こるのか?

1つはもちろん、
企業側の人材採用・活用のリテラシーの低さが挙げられます。

が、今回は割愛。

個人側つまり複業を行いたい人、
あるいはフリーランスの側にフォーカスした場合、
圧倒的に「プロダクトアウト」型でしか考えられていないことが要因だと思うのです。

"スキルを身につける、これができるようになる"
と言った自分起点での複業の仕方を模索している人が圧倒的に多い一方で、
世の中の中小企業や経営者は常にお困りごとを抱えている。

であれば、スキルを伸ばす型の自分起点の複業ではなく、
経営者のお困りごとにフォーカスしたマーケットインの視点での
複業の在り方を考えた方がいいのでは?というのが僕の考えです。

最初のうちは誰しもが
「自分には何ができるのか?」「自分は何がしたいのか?」ということを考えます。

ですがいかに「自分」→「相手」に視点を切り替え、
価値の転換の仕方を見つけることができるかが重要である、
と気付くことができた順に、1つ、また1つとお仕事は増えていくのです。

中小企業診断士を勉強するのも良い。
エンジニアを目指しプログラミングを勉強するのも良いです。

でも、スキルを身につけたからと言って、
お客さんを作ることができると考えるのは少しズレているよ、
というのが市場が語る事実です。

もとい段落冒頭の
「どのように顧客を獲得するのか?」という質問に対する回答としては、
「目の前の人の本当のお困りごとに対して、
 何かできることはないか?を真剣に考え続けたから」というのが僕の答えです。

ちなみに、僕のように特に大企業に勤める人は、
経営者や社外の繋がりというのは辿ろうと思えば、
ある程度は辿ることができる、つながることができるはずです。

それだけ色々な人に出会っているのです。

まずは自分自身の身の回り半径数十人のお困りごとと、
それに対するできることを本気で考えるということから始めてみるのはいかがでしょうか。

  • 記事を書いたライター
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神里優斗

最後の泥沼までお付き合いいたします。事業開発コンサルティングを行うフラクタル株式会社の代表取締役| 時代を越える原理原則と向き合うメディア「縮尺」編集長|

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