時代に流されない「原理原則」を経営者に突きつけるメディア『縮尺』。理念経営のための確かな「物差し」を、フラクタル社メンバーが思考の現場からお届けします。
自分の減らせる目先の利益が事業の大きさを決める

例えば、100万円の仕事があったとします。
あなたは、その仕事をするだけの能力があります。
ただし、その仕事をすると自分の時間リソースの大半を使ってしまいます。
というような条件があったときに、"どのような判断をするのか?"が、
あなたがやっている事業の大きさを決めるのです。
例えば、その100万円の仕事を受注し、自分が稼働してやってしまうと、
・目先の100万円という利益が手に入る代わりに
・時間リソースの大半を使ってしまう
→その結果、その仕事が終わった時には、次の新たな仕事がない状態
となるわけです。
確かに、初期段階では必要でしょう。
なぜならば実績がないから、まず1つでも2つでも、
仕事の実績を作って、がむしゃらにこなしていく段階は必要。
でも、できる限りその段階からは卒業した方が良い。
例えば上の100万円の仕事場合は、自分の利益を半分に減らして、
残りの50万円でその仕事をやってくれる人を見つけるべきです。
見つけて、仕事を丁寧に依頼して、フォローする。
そうすれば目先の利益は半分になりますが、時間が空く。
その空いた時間で、次の仕事につなげるとか、
営業活動の仕組みを作るとか、
そういう「資産性の高い取り組み」に時間を費やすことです。
50万円で仕事を依頼することが難しければ、
自分の利益を30万円に増やして、7割のフィーでお願いできる人を探すのです。
そのくらいの割合でも良いと思っている。
これを繰り返していくのが、事業の拡大であり、
経営者や個人でチームを作って仕事を進めていく人の考え方です。
その仕事が1,000万円ならどうするか?
上の話はわかりやすいですが、これを繰り返していくということは、仕事が大きくなったり、単価が上がっていった時に、どうするのか?という話です。
10万円の仕事を人に依頼することはできても、
100万円の仕事なら自分でやってしまうという人もいるでしょう。
100万円の仕事は人に依頼することができても、
1,000万円の仕事なら自分でやってしまうという人もいる。
これは「その人自身が、どのスケール感で事業を捉えているか」に依存します。
どこまで自分の目先の利益を我慢して、次に繋げられるのかということです。
数十万で良いのか、数百万で良いのか、数千万円で良いのか、
あるいは数億単位の事業を見据えているのか、の違いです。
例えば今の僕で言えば、1,000万円クラスのプロジェクトがあれば、
自分のリソースを割いて取り組むと思います。
自分の時間を多く使って取り組む可能性が高い。
今の時点では、という話です。
でも、逆に言えば、今は数十万や100万円のプロジェクトであれば、
勿論ものによるのですが、チームやメンバーに依頼していくことをまずは念頭に置きます。
勿論色々な理由で僕自身の時間を使った方が良いものについては、
僕の時間も使います。
それはクライアントとの関係性や、その取り組みの資産性に大きく依存します。
資産性というのは例えば、
今僕の時間を投下して得られる利益は少なくとも、
中期的にはインパクトが大きいと思えるもの、ということです。
繋がりができたり、大きな実績となったり、
まだやったことがない分野のナレッジであったり、ということです。
*
何も仕事におけるお金だけの話ではありません。
個人の時間の使い方、人との付き合い方、休日の過ごし方まで、
共通しているものは「生き方」の話です。
どこを見据えて生きるのかということに他なりません。
コメント